万延元年遣米使節が持参した将軍徳川家茂よりブキャナン大統領宛国書等の調査 (2018年10月31日〜11月2日)

【2018年11月2日】
午前10時、米国国立公文書館(NARA College Park)訪問。

     
  米国国立公文書館 (NARA College Park)    
  特別の部屋に案内され、関係品29点のうち、国書を含む4点の閲覧が許可されました。
・万延元年遣米使節持参の家茂からブキャナン大統領宛て国書
・使節芳名帳
・安政5年ハリス信任状に対する将軍返書
・文久元年家茂開市開港延期要請国書

   
 
ホワイトハウスで使節が大統領に謁見した際に手渡した徳川家茂からの国書 NARA Websiteより
 
       
   
 
国書内箱 NARA Websiteより(NARA Website(1), NARA Website(2) )
 
       
   
  国書については、村垣の日記に「金泥の料紙、内箱は大和錦〜」と記載されています。 大きな料紙に大変美しい
文字で書かれています。(福岡先生が先方からご回答いただいた国書の寸法は、約46p×182p、
箱59cm x 16.8cm x 6.6cm、印影9.0p×9.1p)
箱は、当時の新聞の絵に見られる成瀬が持っている箱より実際はかなり大きなものです。 国書には「将軍自ら選び
任を委ねる三臣に敬を与えることを請う」と書かれており、まさに現在における特命全権大使に国家元首から
与えられる信任状のようです。新見正興、村垣範正、小栗忠順の三人が、使節であるを示しています。
国書の現代語訳はこちらをご覧ください。
 
       
   
  条約書、国書に押されている徳川幕府の印「経文緯武」
銀印の写真 徳川記念財団提供(転載禁止)
 
       
杉山晋輔特命全権駐米大使を表敬訪問いたしました。

   
  ワシントン日本大使公邸茶室にて  
       
閲覧調査の最後は、ウィラードホテルのオキシデンタルグリルでのディナーに徳川家広様ご夫妻、横山先生、
福岡先生をお招き致しました。 大正十年(1921年)、ワシントン軍縮会議に出席された徳川家達公爵も訪れたと
思われるこのレストランには、政界などの有名人の写真が 飾られており、その中に唯一の日本人、家達公爵の
お写真があります。


   
  ウィラードホテル 遣米使節の展示があるギャラリー  
       
   
  オキシデンタルグリル ディナールーム 徳川家達公爵の写真  
       

三日間の大変貴重な閲覧調査を終え、徳川幕府が万延元年遣米使節を日本の公式外交使節として派遣した
ことを改めて 認識いたしました。また、徳川様のご調査、先生方による幕末史のご研究に資することを
願っています。同時に、今回 米国で閲覧した万延元年遣米使節の素晴らしい歴史遺品を、このウエブ
サイトを通じまして、閲覧提供できますことは 当会の意義ある活動の一つであると考えます。



  宮原万里子 報告
   
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